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岡井ちゃんが階段から落ちた 登場人物 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 番外編 その1 うめちさ温泉 01 02 03 その2 ちさあいり○○ 01 02 03 04 05 06 その3 ちさまい逃避行 01 02 03 04 05 その4 ちさあいりデート 01 02 03 04 05 06 07 08 その5 ちさまいみメイド(?) 01 02 03 04 05 06 07 08 09 その6 ちさかんなデート 01 02 03 04 05 06 07 08 その7 悩める全力リーダー(その6のなっきぃ視点) 01 02 03 04 その8 チーム℃-uteの尾行作戦(その6のなっきぃ視点) 01 02 03 04 その9 八つ裂き○○ 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 その10 ちさあいりお泊り 01 02 03 04 05 06 07 08 その11 2009年お誕生日 01 02 03 04 その12 お嬢様→岡井ちゃん?? 01 02 03 04 05 06 07 08 09 その13 愛理お誕生日 01 その14 梅さんお誕生日 01 その15 お嬢様お誕生日 01 02 03 04 05 その16 マイマイ暴走 01 02 03 04 05 06 07 08 09 その17 お○っきぃ 01 02 03 04 05 06 07 08 その18 うめちさ卒業前デート 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 その19 ぷちちさまい 01 その20 わっふるわっふる 01 その21 千聖のお腹には○○の… 01 02 その22 お○っきぃふたたび 01 その23 薬指に輝く指輪… 01 その24 ユメ、カナウ 01 その25 リア充爆発しろ 01 その26 梨沙子と愛理とお嬢様(?) 01 02 03 その27 お嬢様は悪女 01 その28 好きな姉のこと 01 02 その29 nkskstk疑惑 01 その30 お嬢様の下着 01 02 その31 対照のふたり 01 その32 どう対処すれば正解か 01 その33 舞ちゃんのお姉ちゃん 01 その34 どれでもだいすき 01 その35 舞vs桃姉ちゃん 01 その36 岡井ちゃんの結婚生活予想 01 02 その37 選択小説 舞ちゃんも階段から落ちた 01 02 03 その38 あの人。 01 その39 キスを返品。 01 02 03 04 その40 寝顔は可愛い 01 その41 あの血迷ったセリフを3回(ry 01 その42 舞の、だから 01 その43 恋は盲目 01 その44 夏焼雅事件簿File1 01 その45 ホラー映画を観た夜に 01 02 その46 目の毒なので。 01 その47 ココロノイタミ。 01 その48 もうちさとはやめます。 01 02 03 その49 2011年お誕生日 ver Airi 01 02 03 04 その50 2011年お誕生日 ver Mai 01 02 03 04 05 その51 9期メンは見た 01 02 03 その52 夏焼雅事件簿File2 01 その53 ハワイでもっと進んだカンケイに 01 02 03 04 05 06 07 08 09 その54 選択番外 ぬるエロ? 01 02 03 04 05 その55 先輩命令と困った後輩 01 02 03 04 その56 2011年お誕生日短編集 01 02 03 04 05 06 番外者さんの番外編 その1(番外編その9 八つ裂き○○別視点) 01 02 03 番外者さんの番外編 その2 2008クリスマス 01 番外者さんの番外編 その3 2009クリスマス 01 02 番外者さんの番外編 その4 SHINES 01 番外者さんの番外編 その5 栞菜の愛犬が階段から落ちた 01 番外者さんの番外編 その6 優柔不断×2(人格) 01 番外者さんの番外編 その7 妄想シリーズ ある日帰ったら。 01 番外者さんの番外編 その8 写真集を出せるワケ 01 番外者さんの番外編 その9 ハロウィン2010 01 番外者さんの番外編 その10 1 05と2 23 01 TOP
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『落ちたもの』 作者:S i t z(シッツ) ステータス:完結済 タグ:ショートショート リンク:(別窓) コメント: 落ちていく物語です。
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そらがおちた【登録タグ さわやかP そ 初音ミク 大丈夫P 曲】 作詞:大丈夫P 作曲:大丈夫P 編曲:大丈夫P 唄:初音ミク 曲紹介 空が落ちたんです。空が・・・(作者コメ転載) イラスト さわやかP 歌詞 (動画より転載) 犬を抱いてウサギさん あなたは何を信じているの? 腐った耳ぶら下げて 煙突になってうさぎ跳び 魔法に遭った黒い船 手の花咲いた咲いた 何が誰が変な歌が変な歌が 空が落ちた 空が落ちた 空が落ちた 空が落ちた モウ嫌ダモウ嫌ダ嫌ダ嫌モウ嫌ダモウ嫌ダ 六万円で買った空ですよ 金返せ金返せ金返せ!!! モウ嫌ダモウ嫌ダ嫌ダ嫌モウ嫌ダモウ嫌ダ モウ嫌ダモウ嫌ダ嫌ダ嫌モウ嫌ダ嫌ダ やっぱりやっぱり曲がつくれない やっぱりやっぱりつくれない やっぱりやっぱり曲がつくれない やっぱりやっぱりつくれない 空が落ちた 空が落ちた 空が落ちた 空が落ちた モウ嫌ダモウ嫌ダ嫌ダ嫌モウ嫌ダモウ嫌ダ フツウノキョクガツクリタイ ナンデモイイカラツクリタイヨ 音楽なんて嫌いきらい嫌いきらいきらいきらい嫌い キライ!! 大っキライ!! 音楽なんて嫌いきらい嫌いきらいきらいきらい嫌い キライ!! 大ッッッッッッッキライ!!!!! 大ッッッッッッッキライ!!!!! 空が落ちた 空が落ちた 空が落ちた 空が落ちた もう嫌だもう嫌だ嫌だ嫌もう嫌だもう嫌だ 六万円で買った空ですよ金返せ!!!! 金返せ!!!!金返せ!!!! もう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だもう嫌だ 作れないよ作れない コメント 頑張ってほしい歌です -- 名無しさん (2011-07-09 10 30 53) 楽しいね -- 名無しさん (2011-09-20 20 59 18) 歌詞あってよかったー… -- redballoon (2011-12-10 21 54 12) す きだ か ら が ん ば っ てほ し い な -- す き (2012-08-09 21 31 50) 空って六万円で買えるんだ…。 -- 名無しさん (2014-11-18 06 59 10) 作者の気持ちだったりして…すみません。 -- 名無しさん (2015-09-26 16 39 27) 名前 コメント
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落ちた腕 落ちた腕 下層 上層 クエスト 住民 ※ 青字はランドマーク 普通の字はロケーション 下層 地名 場所 補足 残骸の浜辺 全域マップ北東部 スタート地点(シュルク、フィオルン) 機神尺骨通路 残骸の浜辺から南 入り江の砂浜 機神尺骨通路から東 スタート地点(ダンバン、リキ、メリア) ジャンクス 入り江の砂浜から南西 巨大な機神兵の残骸 ジャンクスから南南東 黒の残骸 連絡橋から北東 連絡橋 親指の裂け目から北 人差し原野 親指の裂け目から西 白銀の残骸 残骸の浜辺から北 ザクトの泉 残骸の浜辺から南 ジフムの浜辺 残骸の浜辺から東 小指変圧区 残骸の浜辺から南東 第5動脈管区 機神尺骨通路から南西 動力パイプ跡 機神尺骨通路から南 スタート地点(ライン、カルナ)再進入にはクエスト「花が枯れちゃう」のクリア報酬である機神界の鍵を入手し圧力制御装置のロックを解除 エーテル灯 ジャンクス周辺 マシーナの隠れ里 ジャンクス周辺 手首の海岸 マシーナの隠れ里から南東 機神の親指 巨大な機神兵の残骸から南南西 親指の裂け目 巨大な機神兵の残骸から西 機神の人差し指 親指の裂け目から西 機神の中指 連絡橋から西南西 機神の薬指 連絡橋から北北西 機神の小指 小指の砂浜から北西 小指の砂浜から北西に海を泳いでいく 小指の砂浜 黒の残骸から東北東 エーテル排出装置 小指の砂浜から南東 上層 地名 場所 補足 手首関節部 全域マップ東部 下層の第5動脈管区南西の道を南西へ進んだ先 回転式防壁 全域マップ南西部 機神の人指し指から西に進んだ先 天涯の爪先 全域マップ中央 【秘境ポイント】機神の人差し指突き当たりの壁を最上部まで登り、東へ行く クエスト こちら 住民 ※活動時間は24時間表記 ※一部動くキャラがいるので昼にいるキャラは12時頃、夜にいるキャラは0時頃に行って下さい ※ ボゼローネはキズナグラムに登録している場合、帝都アグニラータクリアまでに 機神界フィールドのクエスト「愛のブーツ」をクリアしないと、人差し指の付け根に移住せず消滅 ※青時は移住候補者 名前 活動時間 居場所 交換品 武器 防具 素材 ジェム コレクション 交換ボーナス アイン 終日 隠れ里入り口 外 繁栄のカムカム オリオントップスステラレギンス 精密なメインコア ヘイトダウン3ヘイトダウン4 テールアンテナホットパパイヤ スター・キュート エレナ 6~18 隠れ里入り口 外 ウルフガーダー 炎帝アーマー 良質ヒューズ部品ポニオの蹄判子 ミートパプリカシブコールラビ ホワイトプラム ベロニカ 6~18 隠れ里 入口 覇道のパクパク ブレイドアーマー 良質プランジャ部品 出血追撃3 ビターブロッコリーハイクロウボトル ホットパパイヤ カイルス 6~18 隠れ里 入口 サイレント ブレイブキャップオリオンボトムズ 綺麗な機界部品・小脂身だけの大トロ 気絶テンション3気絶テンション4 コールデンスイカアートコアコイル ダークフィッシュ カラル 18~6 隠れ里 入口 鉄塊 ミルキークリームブレイドレギンス にくにくしい肉 武器発動アップ3武器発動アップ4 ミズミズメロンイラプランプ コハクの葉っぱ シータクロス 6~18 隠れ里 ショップ近く 雪隠れの太刀 オリオンキャップ血止めのレギンス アントルの白銀糸良質レンズ部品 バフ時間プラス3バフ時間プラス4 ベナバウラーオイルオイスター ウーパーの電気涙 レアナ 6~18 隠れ里 ショップ近くorエーテル灯 サイレント ブレイドガードアメシストレギンス 普通の機界部品・中ひん曲がった美脚 ボクジュビオラレッドフロンティア アイスキウイ ナオナミ 6~18 隠れ里 ショップ近く 青魚のカムカム ブレイブグローブ 良質ジェット部品 ヘイトダウン4ヘイトダウン5 ムシマンゴースター・キュート ヴォルフの王室毛皮 ナターリャ 18~6 隠れ里 ショップ近く マキナ・バクバク2 ブレイブトップス 綺麗な機界部品・大クライブの洗浄泡 気絶テンション4気絶テンション5 アイスキウイエレクトリックフィラ イラプランプ ジェキ 18~6 隠れ里 エーテル灯 ハリケーンショット ステラギア 普通の機界部品・大ヴォルフの王室毛皮 永遠の新芽コハクの葉っぱ ムシマンゴー プリモ 18~6 隠れ里 エーテル灯 夜桜刀 ステラアーマーアースブーツ 良質プラグ部品ウーパーの電気涙 気絶テンション3気絶テンション4 グンジョウアリホワイトプラム エセポイズンアイビー オルフェス 終日 隠れ里 外周パイプ東 障壁のツクツク ノイズキャンセラー 古びた機界部品・小プニプニの軟骨 バフ時間プラス4バフ時間プラス5 ナツメシルバーバッタスプリング エレクトリックフィラ ミニス 21~6 隠れ里 ジャンクス周辺 エレファンガーダー アグニプレート 綺麗な機界部品・中良質クランク部品 エーテル耐性減3エーテル耐性減4 クエンカムカムシャリンガクレ エンペルペギ ユーフォリア 18~6 隠れ里 外周南西のパイプ ドラフトライフル ミルキーオイル氷帝ガード 良質クランク部品 バフ時間プラス3バフ時間プラス4 ニガメロン梅雨のイチバンボシ オイルオイスター ヴォルテック 終日 隠れ里 ジャンクス内 快晴の杖 オリオンシューズ 古びた機界部品・中ランプスの激幸リング 武器発動アップ3武器発動アップ4 ファイアペッパーパープルライト シブコールラビ リレット 終日 隠れ里 ジャンクス内 衝突械槍シルドラ アメシストギアミルキーサンダル 普通の機界部品・小良質ヒューズ部品 クリムゾンギアアメシストレモン コールデンスイカ レイ 終日 隠れ里 ジャンクス南西小島 白雲刀 ミルキーグラスブレイドブーツ どろどろの液体アントルの白銀糸 出血追撃3ヘイトダウン3 クロザクラエンゼルエンジンB 梅雨のイチバンボシ カルボラ 終日 人差し指の付け根付近で南に降りた所 チャージギアブレイブシューズ プテルスの理力卵 エーテル耐性減3エーテル耐性減4 ゴールドコンデンサドクドクサンゴ ヴィルフの王室毛皮 テーオ 終日 人差し指の付け根付近で南に降りた所 ミラージュスタッフ オリオングローブミルキーパンツ 旧世代フレーム部品フライアの花咲く鱗粉 HP吸収4HP吸収5 空腹クラッシュダークフィッシュ クライブの洗浄泡 ボゼローネ 終日 マシーナの隠れ家 マキナ・スナイプ2 百式ヘルム回収七号アーマータウロスクィス 強化レンズ部品ホッグスの晴天針 雷追撃4技ヘイト低下4 ムシスベリスタミ・ナス 強化ユニット部品 人差し指の付け根付近キズナグラム未登録時or「愛のブーツ」クリアで移動 百杖 ブレイドギア 良質メインコア部品クライブの洗浄泡 HP吸収4HP吸収5 ブロンズウッドスタミ・ナス ウーパーの電気涙
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この項、福島原発事故 関連ブログ&サイト記事 を参照。 【第二次安倍政権】 ■ 安倍晋三総書記と自由民主主義人民共和国 「ネットゲリラ(2013.9.3)」より / 汚染水は、もう、どうにもなりません。完全には除去しきれない成分があって、溜まる一方。福島第一原発は、巨大な地下水流の上に建てられた建物なので、ますます始末が悪い。最終的には海に汚染水を垂れ流すしかないんだが、海外から物凄い非難を浴びる。まぁ、見てろ、オリンピックが決まったら発表するからw それよりおいら、東京が心配なんだが、明らかに放射線量が高い地域があるようなので、子供を産んで育てようという人は、家族だけでも箱根の西に逃したほうがいいよ。亭主は放射能覚悟で新幹線通勤w 大災害に際して、菅首相の言動に非難の声が大きいが、私は、よくやったと思う。当時の東電・自治体・報道関係者及び原発周辺の住民など、全体に認識が甘かったと思う。 たとえば、周辺には今後100年は住めないだろうとの菅発言(事故直後)が非難されたが、これは非難されるべき発言ではない。それほど放射能被害が大変なものだという認識が自治体(含む、住民)、報道関係者等に欠けていたのである。 せまい国土の日本に原発は全く危ない代物であり、それを正しく認識して対処にあたった菅直人は、首相として、賞賛に値する。 BBC「吉田所長は福島第一原発を捨て逃亡しようとしたが菅直人に阻止された」 / 不都合な真実 「2ch」より / monosepiaで保存 (※ 以下略、ブログ記事で。) .
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「栞菜、楽しかったわ。ありがとう。」 スイーツと輝きがリミックスバージョンみたいになって耳から離れない私とは対照的に、カラオケ店を出てからもちっさーはご機嫌だった。 「・・・・ちっさーが楽しかったならいいよ。 で、今からなんだけどさ。良かったら、栞菜の家で夕ご飯食べて行かない?」 私が誘いをかけると、ちっさーは慌てて胸の前で両手を振った。 「そんな、申し訳ないわ。私のためにそんなに気を使わないで。今日は、このまっままっすぐ帰るわ。とても楽しかった。」 「でもちっさー・・・ううん、わかった。じゃあ改札まで送るよ。」 強引に誘うのはもうやめた。 本当に名残惜しいのだけれど、まだ私はちゃんとちっさーとの距離の測り方がわかっていないのだから、引くところは引かないといけない気がした。 「じゃあ、またね。」 「ええ。また。」 ちっさーはにっこり笑って、のんびりした足取りで改札へ向かっていく。 定期入れを片手に改札の順番待ちをする姿を眺めていたら、ふいにちっさーの足が止まった。 「ちっさー?」 急に流れを止めたちっさーを、怪訝そうににらみながら後ろのサラリーマンが追い越していく。 何人もの人が、ちっさーを抜かす。邪魔だと言わんばかりにぶつかられても、ちっさーは少しよろめいただけでその場を動かなかった。 「ちっさー、どうしたの?」 あわてて列の中から引っ張り出して、邪魔にならない柱の影まで連れて行った。 「忘れ物でもしちゃった?」 抱いてた肩を離して、正面に向き直る。 「あ・・・」 ちっさーは、私を見ていなかった。 というよりも、視点がどこにもあっていない。 茫洋としていて、あきらかに心がここにないのがわかった。 “千聖は時々ね、すごく遠い目をして、心が全然違うところに行っちゃってるの” さっきのえりかちゃんの言葉が頭をよぎる。 ど、どうしよう。どうしたらいいの。 慌ててケータイを取り出して、えりかちゃんに電話をつなごうとした。 「うわっ!ちょ、ちょっと!」 その時、いきなりちっさーが抱きついてきた。 今日のちっさーは少し高めのヒールのローファーを履いていたから、私たちはほとんど身長差がない。 耳にちっさーの息がかかる。 熱くて甘ったるくて、背中にゾクゾクが走った。 「・・・・・やっぱり、帰りたくない。」 私の手からケータイが落ちた。 「ちっさー、カレーでいいかな?」 「えぇ・・・・・」 幸というべきか、不幸というべきか。 家に戻ったら、お母さんもお父さんも出かけていた。 私たちは向かい合わせになって、リビングでレトルトのカレーを黙々と食べた。 味なんてよくわからない。 この後の展開を考えたら、身がすくむような思いだった。 「・・・あの、ちっさー。私片付けやってるから、適当にテレビでも見てて。」 「えぇ・・・・・」 ちっさーは相変わらず心ここにあらずといった様子で、私が促すままにソファへ移動してテレビを眺めはじめた。 何だか、最近読んだケータイ小説みたいだなと思った。 寂しさや不安をまぎらわすために、いろんな人と関係を持ったりする主人公がちっさー。 えりかちゃんは・・・あれだ、セフレというやつか。 それで、私は行きずりの男。 紆余曲折あって、結局ちっさー・・・じゃなかった、その主人公は幸せを掴むとかいう話で、私は大いに感動して号泣したんだけれど、こうして自分もキャストの一人に当てはめて考えてみると、ちっとも泣けない。いや、むしろ別の意味で泣けるかもしれない。 でも本当に、これでいいのかな。 えりかちゃんですら、正しいかわかっていないことを、私なんかが代わりにしてあげるなんて。 ていうか、そもそも何をどうすればいいのかわからない。 「栞菜。」 いきなり、背中越しにちっさーが声をかけてきた。 「うひゃ!・・・・あ、待って、もうちょっ・・・・!」 ちっさーはいきなり私の手を取って、強引に胸を触らせてきた。 表情はうつろなまま、でも目線だけは私をはっきり捉えている。 振りほどくことはできなかった。 どうにかして、ちっさーを元の状態に戻したい。 (で・・・できる、かも、しれない) 私はちょっとエッチな雑誌とかで得た知識を必死でよみがえらせて、ちっさーの首筋をやんわりとなで上げてみた。 「・・・っ」 ピクンと反応が返ってくる。 (えっと・・・次はどうだっけ、胸?はもう触ってるから・・・) こんな調子で恐る恐る体に触り続けていたら、何だか私もいやらしい気持ちになってきた。 どうしよう。 もっと触ってみたい。 ギュッてしてみたい。 そんな欲望が心を蝕んで、私の指はちっさーのスカートの中に伸びていった。 その時。 「・・・やっぱり、帰りたい。」 (・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はあ? ) 「ごめんなさい、栞菜。」 「ちょっ・・・ちょっとー!ちっさー、最悪なんだけど・・・!」 私はいきなり脱力して、床にへなへなと座り込んだ。 「ごめんなさい・・・」 まだ少しぼんやりしてるけど、ちっさーは概ねいつものちっさーに戻ったみたいで、介抱するように私の背中をさすってくれた。 ああああああ、もう本当に恥ずかしい。 だって、ちっさーは普通じゃない状態だったから仕方ないけれど、私ははっきりとちっさーをどうにかしてやろうと思ったわけで。 「あー!あー!もー!」 恥ずかしすぎる。ちっさーがいなかったら、私は一人で絶叫して、床をゴロゴロ転げまわりたい気分だった。 「栞菜・・・あの、私、本当に、ごめんなさい。」 「・・・いいよ、気にしないで。」 ていうか早く忘れてください。 何だか、馴れないネコを相手にしているようだった。 全身をゆだねているようにみせて、少しでも距離のとり方を間違えたら、腕の中をすり抜けていってしまうような奔放さと臆病さ。 「ちっさーは、犬だけど猫なんだね。」 「え?」 「いや、なんでもない。 それより、一個だけお姉・・・・栞菜のお願い聞いてくれる?さっきのお詫びと思って。 お母さん達が帰ってくるまでは、ここにいて。帰らないで。ちょっと寂しい。」 ちっさーは軽く目を見開いた後、「ええ、もちろん。」と満面の笑顔で承諾してくれた。 「じゃあ、栞菜の部屋で遊ぼう。」 まだ私は、遠くへ飛んでしまうちっさーの心を繋ぎとめる方法を知らない。 心に抱える果てしない孤独感も共有できない。 それでも私はちっさーが大好きだから、ちっさーが自然と痛みを吐き出せるような、そんな存在にいつかはなってあげたいと思った。 ああ、それにしても、本当に危なかった。 ケータイ小説ばっかり読んでるとアホになるっていうお母さんの小言が、今日ばかりは胸に痛かった。 やっぱりこういうのは私には向いていない。 これからはあせらずゆっくりと、ちっさーに「お姉ちゃん」て思ってもらえるような関係を目指そう。 決意を新たに、私はちっさーの手をギュッと握った。 戻る TOP コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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「・・・あぁ、そうか。3分ぐらいが限界だった。」 3分?何のことだろう。 愛理は眠る千聖にも泣きじゃくる私にもそんなに驚いてないみたいで、いつもと変わらない口調で「飲む?」とペットボトルを差し出してきた。 「ありがと。」 私が麦茶に口をつけている間、愛理は何にも言わずに千聖の髪を優しく梳いていた。 苦しそうだった千聖の表情が少しずつ和らいで、寝言も収まってきた。 「すごいね、愛理。千聖辛そうにしてたのに、愛理が来ただけで落ち着いてる。」 「私も最初はどうしたらいいかわからなかったんだけど、お泊りのときとかこういうこと何度かあって、それでいろいろ試してみたの。頭に触れられると安心するみたい。 それより、梨沙子は大丈夫?」 愛理は千聖の顔を見つめたまま、私に話しかけてきた。 「あ、うん。お茶飲んだら落ち着いた。」 「そっか。」 その後しばらくの間、私と愛理は黙って千聖の頭を撫で続けた。 いっぱい話したいことはあるけれど、何をどう言ったらいいのかわからなかった。 愛理は私と違って、困ったり傷ついたりしてもあんまりそれを表には出さない。 こういうデリケートな話の時は特に、知らないうちに愛理を追い詰めてしまいそうで怖かった。 同い年だけれど大人っぽくて、とても優しい愛理。 できれば困らせたくないけれど、このまま黙り続けているのは辛い。 私は千聖の髪を滑る愛理の指を掴んだ。 目が合った。 愛理はいつもどおり、穏やかで優しい眼をしている。 「梨沙子、ごめんね。」 「えっ」 愛理の手が、千聖から離れる。 そのまま、私の肩を優しく抱きしめてくれた。 「気づいてたんだよね、梨沙子。黙ってるの、辛かったでしょ。本当にごめん。」 何のことかなんて言わなくてもお互いに通じ合っていた。 「謝らないで。愛理は悪くないの。私が馬鹿だから、勝手に悩んでただけだよ。」 ああ、また気を使わせてしまった。 さっきまで平気な顔してたのは、これ以上私を刺激しないためだったんだ。 「本当に気にしないで。それよりも、私が千聖にしてあげられることがあったら教えて。愛理の言うことだったら、何でもやるよ。」 さっき思い切り泣いたから、今度は落ち着いて話すことができた。 「いいよ、梨沙子まだ調子悪いんでしょ?今はキュートで何とかできるから。」 「でも私だって、千聖のこと助けたい。だって愛理は、いつも自分のことより私とか、千聖のこととか、そっちばっかり優先してくれるでしょ。 私だって愛理の役に立ちたいもん。私たち、中2トリオでしょ。」 「梨沙子・・・」 それから私と愛理は千聖の側を少し離れて、ちっちゃい声で情報交換しあった。 キュートの楽屋に行く前から、千聖のお嬢様キャラについて知っていたこと。 ももにだけそのことを話してあること。 さっきプロレス技を仕掛けたのは、自分でちゃんと今の千聖のことを確認したかったから。 愛理は生真面目にメモまで取って、熱心に聴いてくれた。 「そっか、もう楽屋に来たときには知ってたんだね。キュート全員、慌てちゃったよ。ばれたらどうしようって。」 「多分、何にも知らなかったら気づかなかったと思う。千聖、演技するの上手いんだね。」 私がそう言うと、愛理はちょっと難しい顔になった。 「でも、そのせいで千聖を追い詰めてるとしたら」 「えっ」 私たちの目線は、眠っている千聖に向けられた。 まだ口をむにゃむにゃ動かしているけれど、もう怖い顔はしていないみたいだ。 「キュートの中で今、もとの千聖に戻って欲しい人とこのままでいい人とで意見が別れてるの。 前の千聖がいい人にとっては今の千聖の存在自体が許せなくて、その気持ちを直接千聖にぶつけてしまったこともあったらしいんだ。」 これは、多分舞ちゃんが千聖に謝っていたあのことだ。 「皆にはそこまで強く言ってないけど、私は今でもそのことが許せなくて。 もともと、私はどっちかって言ったらお嬢様キャラのままでいてほしい派だったのね。何か、前より共通点が見つかったり、気があったりしてたから。 でももうそんなことどうでもいい。ただ、最新の千聖の心を守りたい。 だから、今の千聖にとって不自然じゃない状態・・・・それがお嬢様なら、そのままでいたほうがいいんじゃないかって思ってる。 いくら上手に前の千聖を演じてたって、こうやってすぐに疲れちゃうよね。 夢の中でまで苦しいなんて、そんなのは可哀想だ。 でも私はさっき、梨沙子にバレたら困るからって、明るい千聖になって、梨沙子と接してって千聖に言った。矛盾してるよね。」 愛理はすごい勢いでまくしたてる。私は黙って、愛理の吐き出す言葉を受け止めてあげることしかできなかった。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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前へ “舞ちゃん、もうちょっと千聖のこと優しく扱ってあげたら。” 前にそう言っていたのはなっきぃだったっけ。それともえりかちゃんかな。 私は昔から、千聖をどこかに連れて行くとき、手首や肩を掴んで引っ張る癖があった。 千聖も特に何も言わなかったから、指摘されるまで気づかなかった。 あんまりお行儀のいい行動じゃないから控えるようにはしていたけれど、気をつけていないとついやってしまうみたいだ。 そう、今みたいに。 「舞・・・・さん」 千聖の苦しそうな声で、はっと我に返った。 顔をあげると、痛みに耐えるような表情の千聖と目が合う。 私は力いっぱい千聖の両腕を握り締めていたみたいだ。 「ごめん・・・」 謝って力は緩めるけれど、千聖の体から手を離すのは嫌だった。 触れたままの千聖の二の腕が、熱を持っているのが伝わる。 私の手もズキズキ痛んでいるぐらいだから、千聖はもっと痛かっただろう。 「舞ちゃん・・・ちっさー痛そうだよ。放してあげて。」 栞菜がそっと私の手に手を重ねる。 「もう、今のちっさーを受け入れようよ、舞ちゃん。 ちっさーはね、大好きな舞ちゃんが自分のせいで傷つくからって、キュートをやめようかって私に相談してきたんだよ。」 「栞菜、その話は」 「ううん、言わせて。・・・・・舞ちゃんは、そんなこと望んでないよね?でも、今のままじゃちっさーは舞ちゃんのためにいなくなっちゃうかもしれない。 私は嫌だよ。めぐがやめちゃって、ずっと7人で頑張ってきたのに。もう大好きな人がいなくなるのはやなの。舞ちゃんも、ちっさーも、みんなでずっと一緒にこれからも頑張っていきたいのに。」 最後の方はもう悲鳴のような声になっていたけど、栞菜は私から目を逸らさずに思いをぶつけてきた。 でも、私の耳にはその言葉が半分も入っては来なかった。もっと大きすぎる衝撃で、頭が真っ白になってしまっていたから。 ・・・千聖が、キュートを? 辞める? 私が責めたから? 「わ・・・・私は・・・・」 違う。 私はそんなことを望んでいたんじゃない。 でも、私のせいで、千聖は 「舞美、・・・・何がどうなってるの?千聖が辞めるって、どうして?お願い、ちゃんと説明して。」 背後でキャプテンの声が聞こえた瞬間、私の心は現実に戻った。 「千聖がやめることなんてない。」 自分のものとは思えない、低い声が口を飛び出した。 栞菜の手も千聖も振り解いて、ドアの方に向かって歩く。 「舞ちゃん!」 「・・・・しばらく一人にして。その間に、みんなに千聖のこと話して。」 不思議な感覚だった。体全部が心臓になったみたいにドクドクしているのに、頭は冷え切っている。 「・・・・・千聖がやめるぐらいなら、私がいなくなるから。」 吐き捨てるような口調でそう言い残して、早足で去っていく。 誰も追いかけてこない。たまたま目にした衣裳部屋に入って、隅っこで膝を抱えてうつむいた。 私は、何をやっていたんだろう。 まったく自覚のない涙が、ポツリと一滴膝に落ちた。 次へ TOP
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もやもやを吹き飛ばすように、鏡を睨みつけてひたすら踊る。 小学生でキッズオーディションを受けて、キュートを結成してからというもの、私は一日もダンスレッスンを欠かしたことがない。 キュートでセンターに立ちたくて、それはひたすら頑張ればかなうものだと思っていた。 でも、私の前にはいつも愛理や舞美ちゃん、そしてめぐがいた。 めぐはダンスのセンスが圧倒的だったし、とても同い年とは思えないような色香を身に纏っていた。 舞美ちゃんは明るく嫌味のない美人で、さわやかな容姿と抜群の運動神経でファンの人達をとりこにしている。 愛理は歌が上手で声がいい。作ったキャラじゃなく、もともとガツガツしていない楚々としたたたずまいは誰にも真似できない。 私はこの三人に、何をしても超えられない「天性の才能」というものを突きつけられた。 センターになるという夢をあきらめたわけではなかったのだけれど、そこで完全に行き詰ってしまったのは確かだった。 そんなある日、マネージャーからめぐが脱退するという話を突然聞いた。 一緒に頑張ってきた仲間だから、いなくなってしまうことは本当に辛くて悲しかった。 でも、これが私にとってのチャンスだという気持ちもなかったわけじゃない。 暫定とはいえキュートの三番手になることが確定したのだから。 のほほんとした穏やかな雰囲気のキュートの中で、ギラギラとオーラを放っていためぐ。 これだ!という才能を持ち合わせていない私がめぐの位置に食い込んでいくためには、どんなに望みが薄くても、やっぱりひたすら努力し続けるしかなかった。 負けん気と粘り強さでのし上がっていくつもりだった。 「なっきー、ダンス上手いよね。」 そんなある日、久しぶりに千聖が話しかけてきた。 いつも舞ちゃんと一緒にふざけているからなかなか2人で話すこともなかったけれど、私は屈託のない千聖と話していると心が落ち着いていた。 舞美ちゃんも愛理も好きだけれど、どこかでライバル視することをやめられず、楽しく話していても緊張感が取れなかったから。 「本当?ありがとう。」 「私全然立ち位置とか覚えらんなくて。なっきーはどうやって覚えるの?千聖ね、なっきーのダンスが一番好き。」 「え・・・」 嬉しかった。 どんなに頑張っていても結局年下組や栞菜が頼るのはえりかちゃんや舞美ちゃんだったから。千聖が見ていてくれて、私は少し努力が報われたような気がした。 「わっわっ、ごめんなっきー!泣いちゃったの?千聖悪いこと言った?」 知らないうちに泣いていたらしい。心配そうに顔を覗き込んだ千聖も泣きそうな顔になっている。 「ううん、なんでもない。ダンス褒めてくれて嬉しかったの。私でよければいつでも教えるから。」 千聖はそれ以上何も聞かないで、デヘヘと笑ってくれた。 それから私と千聖は、たまにプライベートで会って遊ぶぐらい親しくなった。 「千聖のライバルは、舞ちゃんじゃなくて愛理なの。」 そんな千聖の思いを聞かせてもらえるようになったのも、この頃だった。 もう千聖はこのまま元に戻らないのかな。今は愛理とすっかり打ち解けて、愛理に負けたくないって言っていた千聖はもういないのかな。 鏡にもたれてそんなことを考えていたその時、急にどこからか歌声が聞こえてきた。 もうみんな帰ったはずだったのに。 レッスン場を出て廊下を歩くと、段々声が近づいてくる。ロッカーの方だ。 何となく早足になって、思いっきりドアを開く。 「ごきげんよう、早貴さん。」 そこにいたのは、千聖だった。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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前へ 「りーさん。じゃなくて、りぃちゃあん!・・・・ちょっと違うわね。りーちゃん♪りーちゃ・・・」 しばらくぼんやり窓の外を眺めたあと、いきなり千聖は私の名前を呼ぶ練習を始めた。 り、りーさんだって。ププッ 真面目な顔で名前を連発されるのがおかしくて思わずフンッと鼻息を漏らしてしまった。 「ん?」 千聖が顔を近づけてくる。私は慌てて寝返りを打つふりでごまかした。 「暑いのかしら・・・」 目を閉じていても、至近距離で見つめられているのが気配でわかる。 何だか甘い匂いがする。とっても甘い、バニラみたいな。 多分これは私の好きな魔女っぽいブランドの香水だ。 そういえばさっき頭をゴーンとやってやった時も、ふわっと香っていたかも。 ちょっと高いし大人っぽいアイテムだから、まだ買おうか検討中だったのに、まさか千聖に先を越されてしまうなんて。 プロレスやスポーツじゃ千聖に負けていたけど、オシャレ関係は絶対私の方が詳しいし気を使っていたはず。 何か悔しいな。千聖、前はシャンプーの匂いぐらいしかしなかったもん。 「ずるい。」 「ひゃっ!な、なんだーりーちゃん起きてたの?びっくりしたぁ。」 ブランケットから目と鼻だけチョコンと出して、千聖を睨んでやった。 「りーちゃん倒れたって聞いて、心配だからあいりんと様子みにきたんだよ。・・・で、ずるいって何が?千聖が?」 「知らないもん。」 「何だよぅそれ~」 さっきとは表情も喋り方も全然違う。今は、私が一番よく知ってる千聖だ。 「今あいりんが飲み物会に行ってるからね。何かやってほしいこととかあったら言って?」 ・・・あぁ、でも笑い方とかはやっぱりちょっと違うな。何かお姉さんぽい。 「千聖、何でもしてくれるの?・・・・じゃあさ、悩み相談に乗ってくれる?ももと違って、本当に相談したいことがあるの。」 「悩みかあ。うん、私でよければ!」 私はゆっくりと起き上がって、ベッドに腰掛けている千聖の手を握り締めた。 「あのね、私、友達の内緒話を偶然聞いちゃって。」 「うん。」 「でもち・・・その子は私がまだそのことを知らないって思ってて、全然話してくれないのね。他の子は知ってることなのに。」 あれ・・・・。何か目がじわじわ熱くなってきた。 「でね、わ、私にだって、ちゃんと教えてほしいの。ずっと前からの仲間だし、できることがあったら手伝いたいのに。知らないふりするの、辛いよ。」 「りーちゃん。」 繋ぎあった私と千聖の手の上に、私の涙がポツポツと落ちた。 泣いたりするつもりなんかなかったのに、いちどあふれ出したら止まらなくなってしまった。 まともに顔を見たらもっとワンワン泣いてしまいそうだったから、おでこをゴチッとぶつけて歯を食いしばった。 「りーちゃんは・・・・その人のこと、すごく大切なんだね。」 「うん。私千聖のこと、大切だと思ってるよ。」 「・・・・・えっ・・」 あっ 千聖の手がピクッと反応した。 うつむいた私の目線の先で、柔らかそうな唇が、何かを言おうとしてるように閉じたり開いたりを繰り返している。 「あっ、と、えと、今、のは、あっ、ちがくてっ」 ど、どうしよう。 ゆっくりおでこを離すと、千聖と思いっきり目が合った。 千聖の目は不思議な色をしている。 黒目がとても大きくて、いつもきらきらしていて、私の憧れている魔女みたいに、全部を見通してしまうような魔力があるような気がする。 この目に見つめられたまま何か聞かれたら、きっともうごまかせない。 千聖の口が開く。 お願い、何も言わないで。 次へ TOP